プレミアムフライデーという制度が先月から導入された。
たまには早く帰って外食なり買い物なりしましょうね!
ってもの。
つってもうちの会社は導入されてません。まぁいいんだけど。
ただ先月と比べて、なんか盛り上がりに欠けてね?って思ったから思うところを書いてみた。
プレミアムフライデーに参加してる企業
こんなサイトあったのか!って感じ。
2017/3/31時点で6169社の模様。
まぁ本当にやってるかはどうか分からんけど、企業側からすると
- 別にやらなくても罰則あるわけではないし
- 取り組み自体は悪いことではないし従業員も喜ぶだろうし
- 参加するって言っておけば宣伝になりそうだし
まぁ入っておくか
・・って感じにしか見えない。
http://xn--vckya7nx51ik9ay55a3l3a.com/analyses/number_of_companies
ちなみに上記によると日本の株式会社数は約198万社。
そう考えると1%にも満たないのね。勝手にやってる会社もあるだろうからもう少し多いのかもしれないけど。
体感で言うとせめて10~20%くらいはあるのかと思ってた。実際どうなんだろう。
※株式会社に絞ったのは有限会社とか入れたら母数とんでもないことになるし、参加企業にそうした企業が無いように見えたから。
いまいち盛り上がってない理由
しかしどうも動きが鈍い。
導入2か月目にしてメディアの取り上げ方も一気に減速。
なんでだろう。
そもそも3時に帰れないか、帰れてもお金使おう!って気になってないんじゃなかろうか。
仮説その1:消費者のメリットがない&消費者に金使う余裕がない
3時ないし早く会社は出れるけど、
- 月末の金曜にお金を使うメリットが消費者サイドから見えない。
自分が好きな時とかもっと割安にモノ買える時でいいんじゃねって普通思う。
飲むにしても平日月~木のほうが店空いてるしコース割引とかあるし。
- 金曜3時に帰れる層は基本ルーチンワークの仕事(業務調整がしやすい)をしているか責任の軽い立場にいると推測。その分給料が安いのでお金がない。
他にもまだいろいろありそう。
ってパッと考えるだけでいろいろと問題が見えてしまう。
仮説その2:そもそも帰れない
大きい会社のリーマンみたいに、メリットとか関係なしに3時に帰れたら一杯飲むか!って人の場合。
帰りたいけど帰れない。何故か。
仮説1との逆説で責任が重く業務調整がしにくいんだろうけど、何故そうなってるかまで書いてみた。
- 日本は終身雇用であり解雇のハードルが高い。仕事しない、できない人間もクビにしづらい。
- よって雇いすぎると人件費が重くのしかかってくる。
- 業務過多になりそうな場合に外から人連れてくるなんて簡単なことはできない。(特に困難な仕事、専門知識を必要とするような仕事)
- なので従業員の残業時間でカバー。結果慢性的に忙しくなる。
まぁ構造的な問題ですしね。しょうがないね。
早く帰れ!って言われてできる人は初めからそうしてるし。
あとは付き合い残業とか悪習も含めると相当な数の理由がありそう。
と、ちょっと考えるだけでこっちもあぁ無理なんだろうなと思える理由が次から次へと出てきてしまう有様。
どうすればよかったか
構造的な問題に対しては
- 解雇規制を緩める。
- 中途採用時に年齢のみを条件に落とすのはやめる
- この会社に入って年齢いくらなら~とかいう算定基準は外す。
- 仕事の内容と成果で給与を決定する。
って感じか。
ただこれやると超自由競争な世界になるから年齢が上の人ほど反発するだろうね。
年功序列の恩恵を最大に受けてきた世代だし。
ただ、この辺が見直されるのは当分ないと思ってる。
なので今回は参加企業に対して月末金曜の飲食費の一部を交際費として控除できるとかにしたほうがよかったのでは。
従業員からは一部金額のみ徴収するとかそこはまぁ会社ごとに決めればいいかなと。
まぁ本当はハロウィンやらバレンタインデーみたいに祭りレベルのイベントを目指して、大々的に補助金入れてやってもよかったんでないのと思ったけど
無理だったんだろうなぁと推測。
まぁ飲みにいくのは平日のほうがいいですよって話。
あとコンビニがプレミアムフライデーに合わせた商品出したりしてる。
きっかけに合わせてイベント化しようという企画力はすごいと思う。
話が逸れたけど、ホントは月末とか曜日とか関係なく、
- 仕事の成果に応じた給料がもらえて(もちろん成果なかったらアレだけど)
- 帰る時間は従業員の裁量に任せる(ただいつまでにこれやるとか業務計画は事前に合意取っとこうね。)
ってほうがお互い変な空気を読むことなくまさに働き方改革!って感じでいいと思う。