また就活ネタ。
就活生から英語できないとやっぱり厳しいですかって聞かれることがあるので、一社会人としての回答を書いてみる。
まぁ有利かどうかなんて志望する業界等でだいぶ差があると思うんだけど。
英語ができないといけないか
別にできなくてもいい。(当然できたほうがいいけど必須ではない)
ただ採用の要件にTOEIC〇〇点以上とか明記されてる会社は別。
SIerの場合は
- 即戦力足りえる知識(主にIT、実装等)を持っているかどうか
- (上流もやってるSIerの場合)プロジェクト管理や企画等を将来行えるだけの素質があるか
※素質=コミュニケーション能力、論理的思考能力
を重視する傾向にある。
英語しかできないやつと実装しかできないやつどっち取るか選べと言われたら後者ですね。
少なくとも日本国内で実装はできるんだし。
国外行くときは通訳つけりゃいいんでしょ?って話。
ただ、実装できない(したこともない)、コミュ力にも自信はない、学歴もない、文系とかなら話は別。
英語くらいできておいてください。TOEICなら800点くらいかな分からんけど。
一応以下参考。
就職活動でTOEIC試験の点数はどこまで求められるのか。各企業で最低限必要になる点数は何点? | サウスピーク塾長日誌
TOEIC超勉強法(1) 新入社員のTOEIC平均点は何点だと思いますか?|千田潤一|日経カレッジカフェ | 大学生のためのキャリア支援メディア
というか業務知識にせよ実装知識にせよ日本語で文献があって、母国語で十分な学習ができるんだからあまり英語英語って言うのもなんだかなぁと思う次第です。
でも周り見るとなんだかんだ言ってITへの対応能力が高く、英語も必要に迫られたらできる人間が多いなぁという気がしています。
英語ができれば有利か
有利。そりゃできないよりできたほうがいいに決まってる。
理由は
- 海外展開してるような会社だと転勤可能社員が増えるわけなので都合がいい。今後の事業の幅も広がる。
- 通訳コストの削減
です。ただSIerだと海外行ってやる仕事は事前視察、要件定義、仕様確定、テスト対応等になると思われるので、
- 技術的な知識
- 特定ドメイン(金融、製造、流通等)の業務知識。こちらから改善提案もできるレベルの
- 専門用語の理解
- トラブル発生時、最悪1人でも何かしらの対応が行える
等の高い能力を求められる。まぁお客さんと直に接する場面が多いほど英語を使う機会が増えます。(当然ですね)
また、そういう仕事にも対応できるということは昇給、昇格の可能性も当然上がります。
まぁただそれなりの会社入れるレベルの人間であれば読み書きについては翻訳ツールと辞書と用例集片手に必死こいて調べりゃメールくらいできるはず。
それに大学の卒論だって英語で多少書いた経験はあるはずなので、面接時に英語能力を問われ、TOEIC等の点数も言えないとか受けてないならそう答えればいい。
「グローバル化」で最も大事なもの
ここからは個人的な思いの話。
「グローバル対応」とか割と言う会社いるけど、実際英語圏だけで働いてるわけではないのでそこははき違えないほうがいい。
東南アジア方面に進出してる会社なんかだと、現地人も全員英語できるわけではないからタガログ語やらタイ語やらいろんな言語でコミュニケーションをとる必要がある。
そんな時に何が必要か。これは主観だけど
- タフさ
- 失敗を恐れない(笑わない)心がまえ
ですかね。。
英語だとTOEIC500点は全然できてないとか盲目的にTOEIC800点は全然とか言う人間もいるけど、どこ目指してるんだ・・と思いますね。
中学英語でも最低限日常会話と片言でも言いたいことは伝えられるんだし、多少ミスってもいいからとにかく現地人とのコミュニケーションを図ろうとしたほうがいい。
あとは自分の「当たり前」とか「普通」を現地に押し付けないこと。
「当たり前」なんて住んでる環境によって大きく変わるものなので。
例:
- 上司が残ってるんだから部下は残るのは当たり前
- こちらが言ったことに対して分からないことを聞くのは当たり前
等。
あとこれは一例でしかないですが・・
私が海外行ったときは結構英語ペラペラの人というのは少なくて、片言で新業務フローの勉強会やってるのはすごい印象的でした。
割と質問なんかも活発で明るい雰囲気だった。
あとは現地駐在の人もTOEIC200点台(!)とか言ってたけどぶっちゃけ2ヵ月もいれば最低限話せるようにはなるとは言ってた。
私?英語ができるかどうか評価されるかは分からないけど、
現地人とメールベースで要件定義したり、片言ながら業務の話やシステム改善案について話したりはしたってレベル。
そんな感じ。
TOEICの点が高いことに越したことはないけど、それだけが必要ではないよというお話でした。