嫁さんが亡くなっておおよそ4週間が経った。
この間に生活リズムはぼちぼち取り戻しつつはあった。
朝お参り
↓
会社行く(結構仕事中涙出そうになる)
↓
帰る
↓
お参りしてると泣けてくる
といった具合だった。
泣くと言っても亡くなった日以来声を上げて泣くようなことはあまりなかった。
あっても数秒くらいだったと思う。
本を読んでいて、他の人の死別エピソードを目にしたり音楽の歌詞を意識して涙が出たりということが増えたなぁとは思っていた。
感覚がマヒしてるんじゃないかとも思っていた。思ったより泣けないのかな。と思ってこんな記事も書いた。
でもそんなことなかった。
自分のことでも人間の感情ってのは本当に分からないものなんだと今回実感した。
喪失感をより強く感じる
1か月経ったということは、1か月嫁さんとコミュニケーションを取らなくなったということだ。
生前こんなにコミュニケーションを取らなかったことは無い。
長期の出張等で会えない日が続いたことはあったが、電話等はちょくちょくやっていたから。
だからこそ、結婚してからここまで長期間嫁さんとコミュニケーションを取っていないという状態そのものが、
他のどんなことよりも自分に対して嫁さんはもう亡くなったんだという事実を突きつけている。
以前実感できないとも書いた。
頭では亡くなったという情報が入っていて、もう会えないということも理解はしていたつもりだった。
けど、今は実感しつつある。
もう会えない。
当たり前だと思っていたものが無くなってしまった。
取り返すこともできない。
それがどういったことなのか、今になって本当の意味で分かってしまった。
激しい感情の波が襲ってきた
ここ1か月の間、できるだけ家で1人きりにならないようにしていた。
1日中家にいると亡くなったことについて考えることしかできず、それをずっと続けることは精神的に良くないと思っていたから。
友人と飲みに行ったり、できるだけ外に出たり、何かをしようとしていたと思う。
飲みに行った時も、話が暗くならないように、亡くなった時のエピソードを暗く語るというよりは結婚式の時の話とか、旅行した時の話とかをするようにしていた。
この動き方は悪くはなかった。少しながらでも笑ったりして悲しみ以外の感情も表現できたから。
比較的悲しみは落ち着いているんだと感じていた。
ただ、今週急に波が訪れた。
何故かはわからないけど仕事の途中から、胸にもやもやしたものを感じていた。
ここ1か月でこれが何かは自分で理解できていて、コップにたまった水というか涙出るぞゲージが溜まってきている感覚だった。
多分今日帰ったら泣くんだろうなと。
号泣
会社から帰るといつもとは比にならない泣き方をしてしまった。
何故その日だったのかはわからない。
いつもより強く「もう会えない」ということを感じ取ってしまった。
いつものように一人で「ただいま」と言って、
窓を開けて換気扇を回して、
お水とお供えを換えて、
遺影を見て線香をあげていた。
何故か強い寂しさを感じた。いつもなら少し涙が出る程度なのに。
気づいたら部屋の窓を閉めて、ベッドの方に行き、布団に頭を突っ込んでいた。
そして、叫びながら泣いた。
亡くなってから一番激しく泣いたと思うし、一番長く泣いたと思う。
なんなんだ。
なんでこんなことをしているんだろう。
これからずっとこうしないといけないのかなぁ。
そんな感情が溢れてどうにもならなかった。
泣き止むけどね
ただ泣くのっていつまでも続かない。
鼻水すごい出て呼吸できないし、この季節に部屋の窓閉め切って布団被って泣いてるもんだから汗もすごいかいた。
半泣きで顔洗おうと思って洗面所行ったら、真っ赤のひっでぇ顔とぐっしゃぐっしゃの髪の毛が鏡に映ってて、あまりにもひどい有様に少し笑いも出てきた。
笑いながら泣いた。