妻の容態は日に日に悪くなっていく。
もうもって数日らしい。
脳浮腫が進んで脳の機能はほとんど停止している。
脳波もほとんどない。
瞳孔も開きっぱなしで光を当てても小さくならない。
意識はなく会話もできない。
けれども涙は出ている。心臓も動いている。
それは僕は生きているということだと思っている。
だから、最後の瞬間まで毎日病院に通い、すぐに病院へ行ける準備をしてから床に就く。
家に帰るとあの日のままの妻のゲーム機や、服が置いてある。
妻はいない。
いないけれど、妻の使っていたもの、服は存在しており、自分の記憶の中にも確かに存在している。
それも生きているということだと思っている。
自分の中に妻が生きている。
まだ確かに妻が存在する限り、最後の瞬間まで毎日妻に会いに行こうと思う。
いきなり治っててドッキリでした!
とかならいいのにと本当に思う。
吐き出して済みません。