Take it easy.

えすあいあー



ゲームをしなくなった

嫁さんが亡くなってから2週間になる。

はじめの1週間くらいまでは葬儀やら何やらで忙しくて、その後の3日程度は地元で過ごしていた。
むやみに散歩したり昔行ってた店に行ってみたり、昔住んでいた家の近くでぼーっとしたり。

ぼーっとすることで何かを得ることができたかどうかは分からないけど、少なくとも感情を平穏にすることはできた。
働いている間も思っていたけど、過去を振り返るとか目の前のものをじっくり見つめるといったことを、ここ数年は特に行えていなかったように思えてならない。
自分に余裕が無いという状況が、妻の病状の変化への気づきに遅れに繋がったんじゃないか。そんなことを毎日考えてしまう。
ただ、早く気づいていれば確定診断ができて治療もできたかどうかは分からない。医者からは「同じ結果になっていたでしょう」と言われているから。



ここ数日は役所周りや各種手続きをやっていた。

年金、保険、医療費、戸籍、免許等々、思っていた以上に周るところがあった。
その過程ではできるだけ歩くようにした。歩くことはストレス解消にもなるし、家でじっとしているよりは精神的にはいいと思ったから。


ただ、病院の帰りは入院期間中のことがフラッシュバックして辛かった。
入院中も、もし途中で呼び出しがあってもタクシーをすぐ捕まえられるし、運動不足の解消になるという理由で歩いていたからだ。
だから途中で外食したり、違う道を歩いたりして帰った。

あと、よくジョギングもするようになった。
これまでなんだかんだで週2~3程度だったんだけど、今のところ週5ペースで走っている。
何故かはわからないけど、少なくとも嫁と一緒にジョギングすることは無かったので、1人でも違和感なくできるせいかなと思ってる。
ダイエットにもなるしまぁこれは悪いことばかりではないかもしれない。
嫁さんが入院してから2週間でもう4キロ以上減ってて不安にはなるけど



で・・いろいろやってるせいかゲームをしなくなった。
嫁さんが入院する前まではソシャゲ含めいろいろゲームに時間を費やしていたけど、この2週間マジでやっていない。
正確には、1回やったけど15分程度で飽きてしまった。
ゲームに集中できないというか、ゲームしていても何か他にやらなきゃいけないことがあるんじゃないかと。
急に病状のことを調べたくなったり、そういう注意散漫な感じになってしまう。



インドアな行動が減ってアウトドアな行動が増えるってことだけを考えるとプラスなのかもしれない。
けど、昔楽しめていたことが楽しめなくなっている気がしている。
ジョギングも実は半分義務感や家からの逃避のためにやってるような気も拭えないし、それは精神的には健全ではない。


理由なんかなんでもいいのかもしれないけど、正直な話まだ嫁さんが亡くなったということを理解していないからなのかと思っている。
家にいると否が応でも亡くなったということが少しずつ頭に入ってくるので、家で腰据えてやるようなことや、純粋に楽しむということができなくなっているんだろうか。

家でいつも通りゲームを楽しめるようになった時は、嫁さんが亡くなったという事実を受け入れたということなんだろうか。

だとしたらそれはいつになるのか。全然分からない。