ニーアオートマタと読みます。
久しぶりに据え置き型のゲームやったんだけど評判以上にはまり込んでしまい、意外にも70時間とかプレイしてしまっていたので感想を書いてみようかなと。
ネタバレとかあまりないように書くつもりだけどあったらごめん。
とりあえず、映画見る感覚でプレイできたってくらいストーリーはよかったと思う。
公式サイトは↓
背景
- 西暦12000年とかそのくらいの未来の話。
- 何千年か前に突然地球にエイリアンと機械生命体って名前のロボットたちが攻めてきて地球を乗っ取られました
- 人類は月に追われちゃったけど、こちらも対抗するためにアンドロイドっていうロボットを開発して対抗してます
- 何回か地球奪還作戦やってるけど、うまくいってません。物語はその次の作戦から始まります。
こんな感じ。
人物
メインは以下。
アンドロイド:
外観はほぼ人間。自分で考え、個体差はあるけど感情表現も豊か。女性型とか男性型のモデルもあったり。
このゲームでは2Bっていう女性型アンドロイドと、9Sっていう男性型アンドロイドが主人公となります。
機械生命体:
ロボ。ほんと鉄板とかパイプとかむきだしって感じのロボ。
ちっさいのもいるしでかいのもいるし空飛ぶのもいる。
基本的にアンドロイドを見かけたら攻撃してくる。
割としゃべります。
世界観
機械生命体は自分たちを増やす以外の生産活動はしないので、地球は以前人類が住んでいた時のまんま。
ビル等の建築物は崩れて傾いたまんまだし、風化して砂漠に飲まれたところもあれば、植物に飲まれたとこもあったり、
「時間の経過」を非常にリアルに感じることができる退廃的な未来が表現されている。
鹿とかイノシシとかの動物が元気に活動してるところなんかも面白いです。
グラフィック
PS4もすごいけど開発チームもすごい。
公式サイトとかプレイ動画見てもらえれば分かるけど、岩や草、水等の質感が超リアルに表現されてる。
システム等
まぁアクションRPGなので、機械生命体倒したら経験値もらってレベル上がるというそういう感じ。
装備システムはちょっとリアリティがあって、武器とかは買ったり各地で見つけたものを普通に装備できるんだけど、
そのほかにチップっていうものがある。
- 近接攻撃力UP(メモリ値8)とか
- 自動HP回復(メモリ値10)とか。
これはアンドロイドのメモリ値の上限までの範囲で組み合わせて装備できるので、射撃に特化させたりEXP稼ぎに特化させたりとそれなりに自由度があったりする。
あとはOSチップ(外すと死亡する)とか、
あぁ、アンドロイドはやっぱロボットなんだなと思わせる細かい設定も随所にちりばめられていたり芸が細かい。
ちなみに外すと本当に死んだ。
アンドロイドって記憶データは共通のサーバみたいなところに都度アップロードされているので、体が破壊されても他の体に記憶だけダウンロードして復活!
ってことができる。なのであんまりアンドロイド達は生き死にを問題視してないし、機械生命体に殺されてもゲームオーバーにはならない。
だけど、OSチップ外したら即ゲームオーバーになった笑
この記憶データがサーバ保管されてるっていう設定が終盤うまく活きてきます。
びっくりです。
で、感想
自分がAIの研究に携わっていた時期があったり、職業柄ITに触れているのでなおさら思うんだけど、
自分で考え、行動することができる人工知能を積んだロボットと人間の違いは何か?
とか
心とは何か?
って深く考えさせられるストーリーだった。
アンドロイドは機械生命体に対しては「人類の敵」とか「破壊すべき対象」くらいの認識しかないんだけど、
機械生命体にも個体差があって、
「戦いたくないー」とか「タスケテー」とか言うやつもいる。
敵対しない個体もいる。
機械生命体をひたすら増やし続けるブラック仕事についた機械生命体もいて、「疲れた」とか言う個体もいる。
そういう個体を目の前にし続けると、序盤は「こいつらに心なんてないですよ」とか言ってたアンドロイドも中盤から疑問を抱くようになり、
機械生命体って何なんだ?みたいなこと言い出す。
プレイヤーからしたら、意外とアンドロイドと見た目以外に違いなくない?という疑問も出てくる。
あと、このゲーム周回制のゲームなんだけど、1週目と2週目で主人公が変わる。
1週目は戦闘型モデルのアンドロイドで、機械生命体に対しても表面的な部分でしか情報は得られないんだけど、
2週目はハッキングを得意とする支援型アンドロイドが主人公。敵の頭の中も覗ける分1週目より得られる情報が多く、物事の見方が変わる。
なのでストーリーを進めるうえで苦にならない。
2週目が終わったら物語の続きが始まり終盤へ・・という流れになるけど、
終盤はまたこう破滅的というか「死」を意識させられる展開に向かっていき、人間とロボットの違いについて考えてしまうような展開になる。
あぁ、これ別に主人公が人間でも違和感ないやんと。
まぁ終盤は謎が暴かれすぎていて、この機械生命体VSアンドロイドって枠の中での謎はあらかた解かれるんだけど、
冒頭で西暦12000年っていう軸は示されていたり、多少謎も残っていたりするので、今後(続編)どうなるんだろ
って思わせるほどに次の展開も気になるゲームでした。
退廃的、近未来SF、陰謀論・・・等々のワードがお好きな方には非常におすすめできる作品だと思います。
ちなみにこの前編となるNieR:Replicantってゲームもある。自分まだやってないけどやってみたいなとは思った。