Take it easy.

えすあいあー



義理両親が毒親だってことがよく分かったよ

妻が亡くなる前入院中に、どうしても理解できなかったことがある。
今後なかなかこういう人間に出会うことはないだろうから記録に残しておこうと思った。

一生忘れないと思う。絶対に。

理解できなかったことその1


看病の中盤以前頃から、妻両親は葬儀の準備をしていた。
それ自体は責めるという類のことではない。段取りをしたこと自体は何も思わない。
何故そんな早くにするのか、それでいて「娘の近くにいる時間もない」「早くやらんと金がかかる」
とか言うことはやはり理解できなかったし今も理解できないけど、もっと理解できなかったのは他のことだった。


当時葬儀のスケジュールは不明瞭だった。
そりゃいつ亡くなるかなんて分からないんだから決めようが無いのだ。
それを何故か分からないけど決めようとしていて葬儀会社からもクレームが入ったと言っていた。


妻両親は「自分たちの地元で葬儀をさせて欲しい」
と言っており、もし妻が亡くなったらすぐにでも地元に戻り、葬儀を行うという段取りでものごとを進めていた。


で、妻父がある日言ってきた。「葬儀の話をしたい」と。
段取り自体に関しては今しなくてもいいとも言っていたけど進めていたようだった。
けど妻の寝ている前でその話をしたくなかった。
だから、
「場所を変えませんか」と提案した。

そしたらキレ返してきやがった。「今やらんでいつやるんや!」とか言って。
なんとかなだめて場所を変えて話をしたよ。


で、段取りの話を始めたんだけど葬儀・・というか火葬を行うためには役所へ死亡診断書を提出し、火葬許可証をもらってくる必要がある。
遠方で葬儀を行うのであれば、俺だって準備はしないといけない。喪主なんだから。

そういう段取りが必要ですよねって。俺が話していた時に妻母は言った。

「そうね、でもその役所に行くとかの段取りに手間取ってもし遅れたら火葬も葬儀もこっちで始めておくから」

は?


今何て言ったコイツ?


聞き返すのはやめた。明らかに頭おかしいこと言ったなっていうことだけは分かった。

さすがに言ったよ。「おかしいだろそれ」って。

そしたら
「何もおかしくないわよ!」

と。逆ギレ半泣き。


いや頭おかしいよ。
遅れないような段取りを考えようよとか、誰かに任せようよとかならまだしも、俺喪主ですよ?夫ですよ?
それを葬儀から締め出そうって方向の発言したよね今?

でもね、その時は言わなかった。
何かもう悲しいような、呆れたようなそんな気持ちしかなかった。
葬儀って誰のためにやるの?妻だよね?別に夫婦関係が破綻してたとかってわけでもないんですけど。
なんだ?なんでもいいからさっさと地元に戻りたいとかそういう感じなのか?

もういいや、この人たちは理解できない人なんだ。


その2件だけでそう思わせるには充分すぎるくらいだったのに、それだけでは終わらなかったのがまた何も言えなかった。


あんな早くから一生懸命葬儀の段取りして、金がかかるとか愚痴を言いまくってた割には葬儀費用を全額俺に請求してきたってことも理解できなかった。
「地元で葬儀をさせてくれんやろうか」って言ったよね?
「私祭壇はこれがいいと思う」とか言ったの誰だよ。

他にもいろいろある。
極限状態に陥ると人間本性が出るっていう話自体は、聞きなれたような言葉だと思っていた。


でも、こういうことなんだと。
この人たちはこうだったんだって。本当に悲しかった。


理解できなかったことその2

妻の危篤状態が看護師から告げられ、となりで看病している時だったと思う。

妻の母から1通の書類を渡された。


「診断書」「○○生命保険株式会社」と書いていた。


なんでも、学資保険をかけ続けておりその保険金の請求のために医師に書いてもらう必要がある書類だということだった。


何故この危篤のタイミングでそれを渡すのか?
保険金なんて、最悪の事態が起こってから後々時間が経ってからでも請求できるんじゃないか?
この人は何を考えているんだろうか?
あれ?嫁さんの親だよなこの人?


いろんな考えが頭を駆け巡った。
が、どうしても理解できなかった。
残酷な現実を直面できず、先々のことを考えていないと気がおかしくなるのかもしれないと。
そういうことなのかとギリギリ好意的に解釈しても、

「今じゃなくていいですよね」

とだけ言うのが精いっぱいだった。

そうしたら息を引き取った直後に渡してきやがった。

「忘れるといけないから」とか言って


本気でキレてやろうかと。だがこらえた。
少なくともあの場あの瞬間に自分が両親と喧嘩をすることを妻が望んでいたとは思えなかったからだ。
少なくとも俺が晩節を汚したくはなかった。


本当はこの話も忘れようとしたけど無理だった。
手紙で「私たちはなんとかやっています」「ぼちぼち書類を準備しておいてくれ」とか言ってきたからだ。

少し時間が経って冷静になったかと思った矢先にこれだ。
自分たちは夫婦で悲しめるからいいかもしれないがこっちは1人なんだ。
配慮もクソもない、自分たちのことしか考えていないとしか思えないこの行為はどうしても好意的に解釈することはできなかった。

そもそも自分でやればいいじゃん。そっちでかけた保険なんだし。


当時の真意を今更尋ねる気はしないし、両親と揉めるのも妻の本意ではないだろう。
だから今後最低限のやり取りに留めるつもりでいるが、これがいい歳いった人間の、ましてや故人の親のやることなんだろうか。

自分には何も分からなくなったし、何よりも余計に悲しくなってしまった。