Take it easy.

SIerの話とか役立ちそうな話とかを中心に書いていくつもり。



企業が求めるコミュニケーション能力という言葉の真意について考えた。

若干就活ネタかも。

ふつーに過ごしてたら高校くらいまではあまり「コミュニケーション能力」とかいう言葉を意識することはないと思う。
でも大抵の人間は大学の特に3年次頃にこの言葉を意識するようになると思う。

だって就職活動があるから。

就活セミナーとか学内の就職説明会とか行くとコミュニケーション能力とやらを求めてくる会社の多いこと多いこと。。。

引用:2017年の記事だけど
「新卒採用に関するアンケート」結果を公表 (2017年12月14日 No.3343) | 週刊 経団連タイムス


・・と学生に求める能力のぶっちぎり1位がコミュ力だったりする。

ただ、企業が求めるコミュ力とやらは他人と正しく意思疎通できるという能力の他含みを持たせている気がしてならない。

これは働きだしてから感じたことや、日本語の「言葉に含みを持たせて明言しない」という文化背景からくるものもあるんだろうな・・
と思うところあって、
言葉を曖昧に使って波が立たないようにするのは日本語の十八番でもあるのであえてこの言葉を使う理由を考えてみた。


前提:
自分はあくまでもいち会社員。自分が人事関係の仕事してるわけではないけど、
そういう仕事してる友人もいるし、学生の相談を受けたりたまに会社説明したりってレベルの人。
本業はマネジメントとか企画とか設計でございます。


一応コミュニケーションの定義から

wiki参照。
コミュニケーション - Wikipedia

コミュニケーション(英: communication)もしくは通信(つうしん)、交流(こうりゅう)とは、

社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達[1]。
(生物学)動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達[1]。

とある。

まぁ言葉を文章として使ったり声として発したり身振り手振り使って相手に情報を伝えること、聞くこと
だと思ってよい。

これを行う力を「コミュニケーション能力」という。

なんでそんなもの一番に求めているのか


コミュ力の定義に振り返って考えると簡単だけど、

「言葉を文章として使ったり声として発したり身振り手振り使って相手に情報を伝えること、聞くこと」ができる能力

をいの一番に上げる会社って妙じゃないですか。

普通に20歳くらいまで生きてきてたら言葉は喋れるし文字も不自由あっても書けるし、逆にそれができない人間ってやばくないか。

って考えると文字通りの能力を求めているわけじゃないことは誰でもわかると思う。

求めているのは企業が言う「コミュニケーション能力」の意味を正しく理解してかつそれを兼ね備えている人間

です。

「コミュニケーション能力」の真意とは


学生側の勘違いに多いけど友達が多いとかそういう意味ではない。
いや人間社会で生きて行く以上多いほうが楽しいし、いるに越したことはないんだけど、
Facebookの友達が何百人いますとかサークルで100人知り合い作りました!とかそういうことじゃない。
(親友が3人だけいます!とかでも同じなんだけど。)

それは大切なことだとは思うけど会社が求めるものではない。コミュニケーション能力の意味を履き違えている。

仕事をする上での「コミュニケーション」の重要性と、それを欠かした時に訪れるリスク、その他日本企業が抱える問題から考えたらおのずと見えてくるかもしれない。
でも結論から先に書く。

一言で言うと、どれだけ上司や先輩に配慮した受け答えができるか

これだけ。

配慮とは


日本語は空気を読む文化(High context)と言われる。
例えば勝手知ったる仲だと

「アレやっといて」

って言葉だけで仕事を進めることもある。

「アレ」

という言葉の意味を理解するためには、その会社の文化、ルーチンワーク、あるいは発言者の思考だったり会話の前後等から内容を察する必要がある。

誰がって?

無論採用された後仕事をするであろう学生たちです。

親切な企業だと配慮して仕事の背景やら略語の意味やらも教育してくれるかもしれないけど、
大抵の企業はそんなこときっとしない。

O!J!T!

の名のもとに勝手に覚えろと言わんばかりのマネジメントを行う会社が大半だと思う。

特に日本語は読み手に責任を負わせる言語なのでね。。



あともう1つ例を挙げてみる。
企業文化だとか略語以前に、言葉1つ1つの意味を適切に理解しているかどうかも大事だったりする。

例えば「見直す」とか「推敲」とか「管理」しといて
って言われてできます?って話。

「管理して」の一言で

  • スケジュール作成して
  • スケジュール通りに仕事が進んでいるか関係各所ヒアリングして
  • 上司に伝えて

・・となんかいろいろタスクが出てきたりする。
ぶっちゃけどこまでやればいいのか分からないと思うけど、分からないなら放置しないで、聞くか調べて相手に確認するくらいの

「コミュニケーションしようとする力」
も必要。

これを怠ると、上司からすると仕事を任せたつもりなのに
直前になって聞くなよ・・
とか
全然できてねーじゃねぇか
って状態になる。こうしたリスクは会社としては避けたい。

「仕事が降ってくる」って表現があるけど、降ってきた後行きつく先の末端である新卒学生がどこまで掬いきれるか。

それを試している。

上司に配慮して伝えるということ


聞き手側の配慮とは逆に、次に上司などへものごとを「伝える」場合の話、。

「自分の意見を正しく、相手に伝える」ことは本当に難しい。

特に、組織の独自ルールや暗黙知化した常識の上に立った人間相手にするとこれはもう・・
と思うけどそういう会社はいっぱいある。
ブラック企業と呼ばれる会社があちこち見つかることを考えるとイメージしやすいかもしれない。


ただ、ゆるいコミュニケーションに慣れきり、コミュニケーションの真意を理解できていない学生だとこれもできない場合が多い。(自分も苦労した)
これは先般の企業文化の理解や言葉の意味を正しく理解していなかったりすることがほとんど。


学生時代からすると、会社に入ると付き合う人間の年齢幅や立場が激変するので、人によって伝え方を考える必要がある。
さらには自分にとってコイツ無理!!みたいな人間もいるかもしれないけど職務遂行のために意志疎通は図らないといけない。

どうすればいいか。
ただただ我慢して「空気を読んで」伝え方を勉強してください。


面倒臭いけどね。こういう上意下達の文化は自分は嫌いだけど現実としてある。

結局どうすりゃいいの


面接の場では普通に会話のキャッチボールすればいいだけ。
知ったかぶりとかしてると分かるし、会話の中で

あれ?勘違いしてる?

って思う場面は出る。分からんなら聞けばいい。
ただあまりに聞き返してたり、基礎的な質問を繰り返してると

こいつ業界研究全くしてないな・・
とか
ん?本当に理解してる?

って形で会話の中のズレを感じ取られてしまう。
流れ無視して話コロコロ変えたりするのも同じ。

淡々と受け答えをして、会話が止まりそうなら

「そういえばさっきの話で〜〜」

みたいな形で質問をするような流れで会話できてればいい。


おわりに

そりゃ即戦力になる学生欲しいけどどうせ教育しなきゃいけないんだから、せめて教育コストがかからないような人間を取りたいよねって話。


だから実業的なスキル(プログラミングとか)を持った人間は優遇されるし、
そうでない人間はせめてコミュニケーション能力くらい持っていてください

って話。(無論両方あるのがベスト)


だって社員からしたら

  • 教えたことよく分からないとか言われたくないし
  • 何回も教育したくないし
  • 仕事し始めたら取り返しのつかないミスに繋がる可能性高いし
  • というかそんな新人に構ってる余裕ないし

って会社が大半かと思うので。
仕事をわかってる人間に教えるのならこの辺の手間を減らせるわけで。



とか言いながら新人の頃に持っていたコミュニケーション能力は自分が上に立つにつれ衰え、相手に察させる方向に行っちゃう人も多い。

そんな中でも、自分がどういう立場にあろうが伝える側が責任を持つという意識を持ってる人こそ人間的には尊敬でき、出世してる人が多いようにも思う今日この頃でした。


コミュニケーションって難しいね。